保護犬(柴犬・雌)の正式譲渡から3ヶ月経過しました。

保護犬

2月上旬のトライアルから、2月中旬に正式譲渡いただき、それから3ヶ月が経過しました。
初めての犬との生活を楽しみながら、驚きながら、心配しながら、愛でながら元保護犬「さくら」と一緒に暮らしています。

いくつか3ヶ月で出来事がありましたので、列記していきたいと思います。
だらだらと思いつきで書いていますので、読みにくい点、ご了承ください。

嘔吐を繰り返し通院

正式譲渡から1月ほど経過した3月中旬の出来事です。

いつも通りに夕方の散歩から帰ると、おやつをあげるのですが、普段はがっつくおやつを食べずに咥えたままペットベッドの隅に隠していました。
お腹が空いていないのかなと軽く思っていましたが、その晩に嘔吐。

柴犬を飼っている姉に聞いたところ、「犬は比較的嘔吐をよくする動物なので、繰り返さなければ様子見したら」とのアドバイスで、翌日は普段通りに過ごしました。
翌日の晩、やはり深夜の物音で起きると、今度は嘔吐を繰り返していました。

前日の晩とは異なる、繰り返す嘔吐やよく見るとやや血が混じっているように見えます。
嘔吐物をペットシーツに含ませ(翌日獣医に見てもらえるように)、隣で寝て朝を待ちました。

朝、8時の開院と同時に近所の動物病院で獣医さんに診ていただきました。
精密な検査をしなければ原因は分からないとのことでしたが、炎症や嘔吐を抑える薬と、栄養剤の注射を合計3本打っていただき、絶対安静と断食、体を温めて1日過ごすように命じられ、帰宅しました。
犬は正常体温が高いらしく、当日の通院時の体温は37.4℃と犬としては低体温でとにかく温めて安静にとのことでした。

翌日、症状はかなり落ち着きましたが、改めて通院。
前日と同様の処置をしていただき、少しずつお湯でゆるくしたドッグフードと、軽い散歩を数日かけて元のペースに戻していきました。

その後、稀に「えずく」ことはありますが、吐くことは無くなり、4月以降は安定しています。

明確な原因は分かりませんが、私なりに思うことは
・環境の変化のストレス
・食事の変化とあげすぎ
・運動量が過多
・寒さへの認識が甘かった
が複合的な要因としてあったのではと振り返っています。

私個人の犬への「運動量は多く」「たくさん食べる」「寒さに強い」といった固定観念から、配慮が足りていなかったと反省しています。
散歩も多いときは1日2時間ほど合計10km近く歩いていました。7.5kgの体には荷が重かったようです。

通院以降は、運動量も減らし(散歩時間を減らす)、食事も半分程度にし、3月はペットヒーターを購入するなど改善を行うことで体調も安定しています。

頭をぶんぶん振って通院

こちらは5月上旬の出来事です。
夕方の散歩にでかけると、家を出た瞬間から頭を何度もぶんぶん振っています。

散歩道を少し歩いても、ことあるごとに頭を振って、ふらふらしています。
「おかしい」と思い、よく観察していると右耳にあたりを気にしているようで、「右足で右耳のあたりをかく」しぐさも見られます。

散歩を中止し、帰宅すると、ネットで症状を検索してみました。
よくあるのは「外耳炎」とのことでした。

酷くなってからだと、回復に時間がかかる可能性もあるとのことで、そのまま病院へ直行しました。

獣医さんに耳の中を診ていただいたり、長い綿棒で耳の中を拭って状態をみていただきましたが、結果「耳の中はきれいで問題なし」でした。原因は虫刺されかも…とのことです。
念のため、炎症・かゆみ止めの液体を両耳に入れていただき、様子を見ることにしました。

その日と翌朝は、かゆがる様子も見られましたが、翌々日からは頭を振ったり、痒がるそぶりもありません。
その後は、元気に過ごしています。

ドッグフードは少なめに

初回の通院の原因の1つかもしれませんが、ドッグフードあげすぎ問題。
私はいわゆるカリカリをベースに、ドッグ缶や茹でた鶏肉、野菜などをトッピングして与えていました。

カリカリは袋に記載されている体重を参考に、その通りに計量して、さらに上記のトッピングを加えて、1日2回の食事でした。
量を減らす前は、トイレ(大きい方)は1日4回ほどとかなり多く、これも異常のバロメーターだったかと思います。

柴犬の飼主さんに聞いたのですが、ドッグフードメーカーの推奨量はかなり多いので、半分程度でも問題ないとのことでした。
メーカーとしては、多めに消費(食事)してくれたほうが商売としてはうれしいわけで、多めに記載してあるようです。

「さくら」も、ベースのカリカリをカップ半分程度にし、トッピングも思い出程度に抑えることで、トイレ(大きい方)が1日2回の朝晩とかなり規則正しい排便になり、結果良かったと思っています。
また、おやつのあげすぎも要注意ですね。

犬も寒い

2月に譲渡された時点では、換毛期を迎えておらず、2月下旬から大量の抜け毛が家中を舞っておりました。
柴犬はトリミングが必要な犬種ではありませんが、年に2回換毛期があり、羽毛布団が作れるのではというほどの、大量の毛が生え変わります。

初めてその毛量を見た感想は「これは暑いだろうな」です。
そのため、柴犬は寒さに強いという勝手な思い込みが促進され、室内で積極的に温めるということはしていませんでした。
上記の通院の通り、体温の低下が分かり「ごめん、寒かったのね」と謝り、ヒーターの導入やケージを毛布などでくるむ工夫を行いました。

犬の体温は直腸で図るため、中々個人ではできにくいですが、冬季は特に人間と同じように温めたほうが良い場合もあるようです。

柴犬の特性と個体差

日本犬は「秋田犬」「甲斐犬」「紀州犬」「柴犬」「四国犬」「北海道犬」と6犬種あるそうで、その中で小型犬に分類されるのは「柴犬」のみです。
「柴犬」の特性は
・主人に対しては非常に忠実
・よそ者に対しては馴れ馴れしくせず
・賢く勇敢で警戒心も強い
そうです。

柴犬 - Wikipedia

我が家の「さくら」はどうでしょう。
・主人に対しては非常に忠実 → OK
・よそ者に対しては馴れ馴れしくせず → 誰にでも懐き甘える
・賢く勇敢で警戒心も強い → 他犬には興味なし・滅多に吠えない・噛まない
といった性格・気質のように思います。

かなり穏やかな柴犬という印象です。
稀に柴犬同士で、吠えることもありますが、かなり稀です。

妻が「保護犬」と聞いて覚悟していたけど、こんなに穏やかな子が来るとはと驚いていました。
育った環境に左右される部分もあると思いますが、ひとくくりに「柴犬」という犬種の特性に加えて個々の犬のキャラクターには幅がかなりある、ということを知りました。

愛犬家のコミュニティ

我が家の近く、清水山公園という大きな公園があり、朝晩、多くの犬を飼っているご家庭が散歩にいらっしゃいます。
特に雨天の晴れ間などに散歩に行くと、こんなにたくさんの飼い犬がいるのか…と驚くほど多くの飼い犬と出会うことができます。

犬を飼う者同士の緩い連帯感や繋がりがあり、さくらもたくさんの飼い犬たちと遊んだり(時には吠えたり)しています。
ただ、犬を飼うという楽しみは飼う費用以上に時間的な余裕が必要です。
そのため、家族の多い家庭やご年配の方が多いなという印象があります。

地域の人たちと中々交流がありませんが、犬は様々な地域の人たちと会話の機会を与えてくれます。

まとめ:3ヶ月経過して

私はありがたいことに3人の子供に恵まれました。
子供たちは現在、上は高校生から下は小学生で、長く子育てを楽しませてもらっています。

ただ、子供たちが特に幼少期に懐くのは「母」であり、父である私は2番目という扱いです。
これは私自身の育児に積極的でなかったという声(妻から)もありますが、男女の役割から致し方ない面もあると思います。

翻って犬(さくら)はどうでしょう。

基本的にさくらのお世話は私が担います。なぜなら、私が「飼いたい」と最初に家族に宣言したからです。
日々の食事、トイレのお世話、散歩など基本的に私が行っています。これは基本的にパソコンで仕事をする自営業の時間的メリットだと思います。

そのため、さくらは早い段階から私を主人と認識したようで、他の家族より優先して私を観察し、懐いています。
妻以上に私に懐くことに、ちっぽけな優越感と責任感が生まれます。

小さな命を愛で、いとおしく思う気持ちは子も犬も変わりませんね。
犬を「人」のように愛することに私自身は違和感がありますが、人と犬との距離感をもって私なりに大切に飼養していこうと考えています。

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