8号帆布の四つ折りバインダーを使用したパイピング縫製

このブログのタイトルが「縫製工場の親父と柴犬」となっている割には、まったく縫製関連の記事がないため、最近の仕事の様子を少しご紹介。

元々、自社商品のサンプル制作から始まり、現在は当社で縫製可能である商品であれば縫製のみも承っています。
スタッフも増えたため、雇用の安定とスキルアップが目的です。
自社商品はなんだかんだ言っても、作りやすいように作ってしまうため、中々外部からの刺激(依頼)がないと新しいことに挑戦しにくいです。

公式のWebサイトに縫製受託の1ページ追加しただけですが、ありがたいことに結構お問い合わせをいただきます。

帆布製のオリジナル縫製品の縫製工場

皆さん、困っていらっしゃるのですね。

最近ご依頼いただいたとある縫製品のサンプル制作を行っており、8号帆布を使用したバッグです。
形状も比較的シンプルなもので、全体の縫製の難易度も高くないのですが、帆布が結構厚めの8号帆布を同生地でバイアステープに加工し、バッグ本体のフチを4つ折りのパイピングします。
また、閂止めも複数個所あります。

四つ折りバインダー

パイピングを行うために、バインダー(ラッパ)はミシンに装着して使用します。
今回は、身生地が最大4枚、バイアステープ側が4つ折りなので最大8枚を重ねて縫うこととなります。

8号帆布の厚さや約0.8mm程度ですので、身生地が3.2mm、合計で6.4mmの厚さとなります。
結構厚いです…。

自社商品でもパイピングはよく行いますが、既成のテープや革テープの場合はほつれる心配がないため、基本2つ折りでパイピングします。
そのため、あまり8号帆布を4つ折りでパイピングすることはありませんでした。

手持ちのバインダーでは、ここまでの厚さに対応しておらず、以前使用されていたバインダーを依頼主様からお借りして縫製しています。
基本的にこういったバインダーは、既製品が使えない場合も多く、オリジナル品となるケースが多いです。